Australia Japan Health Care Network
オーストラリア ジャパン ヘルスケア ネットワーク



Palliative Care  緩和ケアについて


緩和ケアのあらまし

オーストラリアにはキリスト教団体による終末期医療の長い歴史がありますが、一般の人々の緩和ケアへ の関心高まり出したのは、1970年の初頭のことです。

1980年頃からは、各地で緩和ケアに関する調査、研究が行われるようになり、大学や病院での調査、研究 と並行して、オーストラリア全土でホスピス設立推進の気運が高まりました。

オーストラリアでは、自分の人生は最後まで自分で責任を持って生きようとする人が多いため、人生の最後の瞬間までクオリテイ オブ ライフを大切にしようとする緩和ケアは、現在いたるところで実施されています。

現在緩和ケアの中心は在宅におけるケアに移行しつつあり、ホスピスは在宅緩和ケアのバックアップ機関になりつつあります。この移行はやがて日本でもおこると予想されるものです。

また、多民族国家であるオーストラリアでは、緩和ケア分野においても、患者のさまざまな文化的背景 に応じた柔軟なアプローチが必要とされます。例えば、告知を一切認めない民族もあれば、すべての決定は 患者本人でなく、長男によってなされるべきと考える人々もいるわけです。日本で緩和ケアを発展させていくには、こうした柔軟性はとても参考になるようにと思われます。

オーストラリアの緩和ケアにたずさわる人々は、日本におけるさまざまな問題点を、自分たちが通ってきた道として理解し、文化の違いを踏まえつつ助言してくれます。お互いから学びあってよりよい緩和ケアを作り上げていこうとする彼らの熱意を感じて頂けるはずです。






緩和ケア施設例

<セント・ジョセフ病院>
セ ント・ジョセフズ病院は、シドニーの西郊外にある州立病院で、高齢者医療をそのスペシャリティとしています。その緩和ケア病棟は、落ち着いた静かな雰囲気 で、ケアには代替療法も取り入れられています。また独特なシステムで病院とコミュニティとの連携が保たれており、在宅緩和へのボランティアの導入とその教 育方法なども非常に参考になります。

<セークレッド・ハート・ホスピス>
緩和ケア分野のリーダー的存在で、院内、在宅ともに、最先端の技術と知識に基づいた素晴らしいケアが実践されています。急性期病院や高齢者介護施設に対する緩和ケアの指導、国内外の緩和ケアスタッフへのトレーニング、地域社会への教育活動も盛んで、リサーチにも力が入れられています。患者さんやご家族の気持ちを考えて設計された庭と自然光を取り入れた明るいデイホスピスや病棟もご覧頂きたいと思います。

研修コース

A) 一般コース
半日〜2日、10〜20名様

プログラム例:(1.5日、10名様)

  • オーストラリアの緩和ケアの新しいモデル
  • 疼痛コントロール
  • 在宅緩和ケアの実際
  • コミュニケーションのとり方、悪いニュースの伝え方
  • 症例研究
  • 見学(病棟を含む)
  • デイ・ホスピスでのアクティビティ参加

B) 専門コース
3日〜2週間、1〜2名様
日本のドクターであればこちらの緩和専門医と一緒に、日本のナースであればこちらの緩和専門ナースと一緒に行動して頂くことが基本になります。在宅訪問にも同行して頂けます。通訳者が入れない場合もあるので、ある程度のコミュニケーションがとれる英語力が必要です。





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