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<2013年2月>



INRセルフモニタリング装置の導入

高齢者介護施設の入居者の中には、抗凝固剤(ワルファリン)の長期投与を必要とする人が多いが、ワルファリン・セラピーにはは定期的なモニタリングが不可欠である。これまで、モニタリング・システムの不完全さから、処方ミスや結果分析の不適切さ、対応の遅延などが報告されてきた。
従来のシステムでは、GP(入居者のかかりつけ医)から施設の看護師にINRモニタリングの指示が出され、施設看護師がモニタリングを行って結果を分析するのが一般的であった。ところが、高齢者介護施設(特にローケア施設)では、INRモニタリングの分析、対応ができるスタッフが不足しており、施設側の医療的対応の遅れが問題となっていた。
こうした状況の中、シドニーの高齢者介護施設モンテ・フィオーレ・ホームでは、問題を解決しようと、INRセルフモニタリング装置を導入。今後の詳細報告が待たれている。



クエーカーズ・ヒル・ナーシング・ホーム、施設建築着手

2011年11月におこったクエーカーズ・ヒル・ナーシング・ホームの大火災をまだ生々しく覚えている方も多いと思う。死者11名をだした大火災から13ヶ月、この度ついに新施設の建築が開始された。2千万ドルをかけて建てられる新しい施設は以前の3倍の大きさで、トータルベッド数は127床。130名のスタッフが勤務することになる。2014年の初めにオープンが予定されている。



男子生徒のガーダシル(Gardasil)ワクチン接種開始

オーストラリアでは今月、男子生徒に対するガーダシル(Gardasil)ワクチンの無料接種が始められた。このワクチンは、3回にわたって投与され、HPV(ヒューマン・パピロマ・ウィルス)によって生じる子宮頸癌の予防を目的とするものである。
オーストラリアでは2007年より、12-16歳の女子生徒に対してガーダシル・ワクチンの接種をおこなっているが、今年はさらに28万名の男子学生もその対象となるため、男女計40万名の生徒が今年接種を受けることになる。男子生徒に対するワクチン接種により、女性の子宮頸がんの発症率はさらに減少されると予測されている。



海外ナースのための就労Visa 457

短期就労Visa 457は、海外の看護師がオーストラリアで就労するためのVisaである。この度連邦政府は、今後Visa457 の取得をこれまでよりも難しくすると発表し、オーストラリア看護同盟もこの政府の方針に賛成の意を示した。
Visa457によって、外国人看護師に就労の機会を与えるというシステムは、一見この国の看護師不足の解消に役立っているようであるが、実際にはオーストラリアの看護師のトレーニングや就労の機会を減少させる結果となっている。
2025年までに10万9千名以上の看護師不足が予測され、高齢者ケア分野だけでもすでに2万名の看護師不足が問題となっている現在、連邦政府は州政府と協力して、この危機状況に対する迅速なアクションをとることが求められていたが、今回のVisa457 に関する決定はそのひとつと考えられる。

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